銀行預金の価値②
2017.6.22

株式会社AWARDです。

昨日は銀行預金の価値として『流動性』『元本保証』の2点をお伝えいたしました。この2点においては日本人にとって最高峰の商品である銀行預金。ただし、別の観点から見ると銀行預金はその価値を大きく下げることになります。本日は銀行預金でお金を持つことのデメリットについて紹介していきます。

入れているだけで価値が減る


日本のインフレ率、つまり物価の上昇率がどのくらいかご存知でしょうか?黒田総裁率いる日銀が打ち出している目標は年率2%のインフレですが、そこまでの物価上昇は今の日本では起きていません。しかし、着実にインフレは進んでおりまして、2013~2017年の平均値を見てみると、0.96%となり約1%ずつ物価が上昇してきています。これに対して今の銀行預金金利は何%でしたでしょうか?、、、0.001%ですよね。インフレ率と比較すると1000分の1しか金利がつかないのが、現在の日本の銀行預金なのです。つまり、私たちが銀行預金に入れているお金は、毎年1%ずつ価値が減っていってしまっているということになります。

30年後を想像すると、、、


毎年1%ずつ価値が減っている、というとそれほど大きな問題だと感じない方も多いかもしれません。しかし、長期で見ると着実に資産価値は失われます。1000万円の貯金があった場合を考えてみましょう。その1000万円の貯金1%のインフレの中で置いておくと30年後にいくらの価値になるかというと、なんと約742万円です。30年後には資産の価値がマイナス25.8%になってしまうということですね。また、仮に今後インフレ率が上がっていき2%になったとしたらどうでしょうか。2%のインフレの中に1000万円を置いておくと、30年後には約552万円の価値になります。銀行預金としてただ置いておくだけでお金が半分程度の価値になってしまうことも起こり得るということです。

世界有数の借金大国


また日本の銀行預金としてお金を持っておくというのは、間接的に日本の国債を買うことでもあります。私たちの預けたお金の多くの部分で、銀行は国の発行する債券である国債を購入しているからです。しかし、その日本国債を発行する日本という国は、世界でも有数の借金大国です。平成29年度末の国債の残高見込みは865兆円。これに対して日本政府の税収は57.7兆円です。すべての税収を借金返済に充てても、15年もかかるほど莫大な借金を背負う国をどこまで信じることができるのか。銀行、預金保険機構がいくら元本保証してくれると言っても、国が傾いた時にはその限りではないでしょう。銀行預金は確かに日本の法律で元本保証を謳うことが認められていますが、あくまでも国が決めた法律の範囲のことであることは正しく捉えておきましょう。

いかがでしたでしょうか。預けているだけで着実にお金の価値が減っていく銀行預金。流動性に優れた元本保証商品だとしても、全てを銀行預金で保有する怖さも感じて頂けたのではないでしょうか。自身にとってどういった資産配分をするのが最も良いのか、ぜひ考えて頂きたいと思います。

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