ヘッジファンドの苦境
2017.4.6

株式会社AWARDです。

あなたはヘッジファンドという商品を聞いたことはありますか?機関投資家や富裕層を投資対象としており、下落相場などの市場環境に左右されず絶対収益を狙うファンドのことを指します。ファンドの1種なので、投資信託の仲間になりますね。

絶対収益を狙うということで人気が高かったヘッジファンドですが、最近は苦境が続いています。昨年度は世界中のヘッジファンドからの資金流出額が2月末時点で607億ドル(日本円換算で6兆7千億円)となったそうです。この資金流出額は2008年度のリーマンショック以来2番目の大きさになります。

なぜヘッジファンドから資金が流出してしまっているのでしょうか。一番の原因は運用成績の低迷になります。1990年代などは世界のヘッジファンドが年間リターンで30%を超えるようなことも珍しくありませんでした。そして、その強烈な運用成績で世界中の投資家から資金を集めてきました。

しかし、最近のヘッジファンドの成績は振るいません。2009年度以降には米国のS&P500という株価指数と比較しても騰落率で負け続けている状況となっています。株価指数に負けてしまうような成績であれば、ヘッジファンドをあえて選択する投資家は減ってしまいますよね。

またヘッジファンドの大きな弱点の一つが手数料です。絶対的な収益を得ることを目指すヘッジファンドではどうしても運用コストが高くなりがちです。昨今の欧州・日本のマイナス金利の影響などで、世界中で超低金利な時代が続いている中、この運用コストが重くのしかかっているとも言えるでしょう。

弊社でも多くのヘッジファンドを見てきましたが、ずっと継続して高い運用成績を出し続けるものは少ないです。そして過去の成績でファンドを選択しても、今年はどうなるか分からないのが運用の世界でもあります。

ただし、運用が開始されてから10年以上単年でマイナスを出したことのない優秀なヘッジファンドなども確かに存在しています。ポートフォリオの一環としてそのようなヘッジファンドを保有するのは検討の余地はありそうです。その時には、上記のような状況も把握した上で投資するべきか否かを考えてみれば良いでしょう。

カテゴリーから記事を探す