国債金利が上昇中?
2017.3.19

株式会社AWARDです。みなさんは日本は既にマイナス金利ではない、と言われたらどう思いますか?日銀のマイナス金利政策は依然として続いていますが、既にマイナス金利ではない、というのはある観点から見ると当たっています。

国債にも償還期限によって様々な種類がありますが、長期国債の基準として最も良く使われるのは10年国債となります。その10年国債の金利が昨年2月に実施されたマイナス金利政策によりマイナス圏に突入し、7月には-0.3%程度まで下がっていました。しかし米国でトランプ政権の誕生が決定したのをきっかけに少しずつ金利は上昇し、11月の半ばにプラス圏へと戻ってきました。

コチラにチャートも載っています。現在は+0.07程度ですね。

長期金利推移グラフ(日本相互証券株式会社)

長期国債の金利がプラス圏に上昇したのには、日銀が9月に行った方向転換の影響もあるでしょう。日銀は物価の上昇を目的として、長期国債を大量に購入していく金融緩和とマイナス金利政策を導入してきました。しかし、その影響は必ずしもプラスのものばかりでなく、金融機関などからはマイナス金利による資金の運用環境の悪化などの声も上がってきていたのです。

そのため、9月に開いた金融政策決定会合では、新たに長期金利が0%程度で推移するよう国債の買い入れを行う措置を導入することを決めました。大規模な金融緩和策の導入からおよそ3年半がたっても、目標とする2%の物価上昇率が達成できないことを踏まえて長期的な目線で継続ができる金融緩和に切り替えたと見ることもできると思います。

つまり現在は、10年国債の金利がピッタリ0%くらいになるように日銀は金融緩和を調整しているということになります。ただしトランプ氏の思惑によって米国の利上げペースが早まれば、日本にも金利上昇圧力がかかっていくことになります。金利がプラスになるのは決してマイナスのことばかりではないのですが、金利が下がった状態に慣れてしまった企業や個人はその影響に驚くかもしれません。

日本の金利が上昇し続けるのを日銀が許すことはないと思いますが、米国の圧力も考えるともう一段金利が上がってくる可能性はあるでしょう。住宅ローンを組む予定がある方などは、そのあたりも考慮してみると良いかもしれませんね。

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