トランプ氏の議会演説
2017.3.2

株式会社AWARDです。昨日はトランプ氏の初の議会演説がありました。日本時間1日午前11時から行われた演説では、インフラを刷新するための投資を行うこと、国防契約で数十億ドルを節約すること等の発言がありました。新たな提案はほとんど行われず、計画の財源についても言及はありませんでしたので、事前に予想されていた内容と大きな差はなかったことになります。

今回の議会演説で面白いのは、事前の予想通りの演説にも関わらず株高が大きく進んだことです。演説内容に予想されていない発言を突如するのではないか、といったマイナス方向のサプライズがあるのを市場は警戒していたようです。政策に使われる財源や、法人税減税の規模、インフラ投資の中身が具体的に公表されたわけではなかったのですが、これまでトランプ氏が話していた内容と大きな差異がないことから安心感を持って受け止められました。

トランプ氏の議会演説の後に日本株は大きく上昇しました。1日の11時には議会演説を警戒した投資家の売りによって日経平均先物は19,150円まで下がっていましたが、演説後からは緩やかに上昇を続け、夜間取引では一時期19,620円と470円ほど上昇しました。米国の株式市場も非常に活発になり、株価の指標であるNYダウは史上初の21,000ドルを突破しました。

なお、米国株式市場が上昇したのは、トランプ氏の発言ともうひとつの材料が組み合わさったからでもあります。それは今月行われる米国のFOMCです。次回は3月14、15日の日程で行われるのですが、利上げについて前向きな検討がなされそうだという旨の発言を関係者が相次いで行いました。トランプ氏の政策が米国経済の堅調さを維持できるものであり、利上げをする十分な根拠がある状況になりつつあるということでしょう。

2008年の金融危機以来、2015年12月に初めて行われた米国の利上げ。次に行われたのは2016年の12月と1年以上の時間を空けることになりました。2015年の利上げは世界経済に不安を与えるものでしたが、最近は米国経済の堅調さを示す前向きな材料として市場から認識されるようになっているようです。同じ事象でも市場の捉え方が変わっていくのを感じていくと良いのではないでしょうか。

カテゴリーから記事を探す