金とビットコイン
2017.1.22

株式会社AWARDの渡邉です。本日は金とビットコインについて取り上げてみたいと思います。

金とビットコインはその類似性についてよく語られることがあります。どちらも耐久性に優れ、転送可能で、分割も可能、数に限りがあり、認識可能、かつ、代替可能なものになります。これらは健全なお金の代替となるものを定義する性質であると言えるでしょう。

金は過去の歴史上で最も価値のある金属として考えられてきました。またその美しさから特権階級の象徴としてもとらえられてきています。これは、金が他の金属と比較して年代を経ても基本的な性質を損なわず、価値を保存する性質に優れていたことが大きな理由であると言えるでしょう。

過去においては、多くの国の通貨制度で金が通貨の価値を担保するものとして使われてきました。1971年のニクソン・ショックが起こるまでは、米国のドルも金に裏打ちされた通貨であったのは有名な話です。そしてそのような歴史があることで、未だに金は通貨の価値が暴落したときに備える安全な現物資産として、多くの投資家によって購入されています。

これに対してビットコインもいくつかの類似点を持っています。その歴史は2009年と新しいですが、ブロックチェーンという技術により、コンピューター上からなくなることのない新たな通貨として利用されています。発行される総量は決まっており、2041年に2100万ビットコインが発行された時点で、新たなビットコインは発行されなくなります。暗号通貨と呼ばれるので、コンピューター上でいくらでも作ることができそうに思ってしまいますが、コインの誕生の時点からすでに発行される総量が決められていたものになります。

過去にはマウントゴックスによるビットコインの盗難などもありましたが、ビットコイン自体は消失はしないものです。この事例は金の取引所がいい加減に金の保管をしていたことで、あったはずの金がなくなったというような話に似ています。

ただし金とビットコインとの間には大きな差もあります。それが時価総額です。ビットコインの全世界での時価総額は現在、1兆5千億円程度。これに対して金の時価総額は1000兆円程度になります。まだまだその市場規模には数百倍の差があるということですね。時価総額が小さいためビットコインは価格の変動が大きい資産になります。利益が大きく狙えることがある反面、大きな損をしてしまう可能性も高い資産であると言えるでしょう。

金とビットコイン。最近の傾向では経済危機などのタイミングでどちらの資産も価値を増すのが確認されています。2つの資産の値動きを比べて見てみるのも面白いかもしれませんね。

カテゴリーから記事を探す