ショックはいつ起きるか【考え方】
2016.12.30

株式会社AWARDの渡邉です。本日は大納会となりますが、そんな年の瀬に日本の株式市場は久しぶりに大きな下落を見せました。原因は利益確定売りであると言われますが、トランプ相場で2ヵ月に渡り上昇を続けて来た日本株にとっては久しぶりの調整であったと言えるでしょう。

そんな中、有名な株式でここ数日で大きな下落を記録した銘柄があります。それは東芝《6502》です。不適切な会計騒ぎから徐々に回復を見せていた東芝。しかし、ここに来て傘下の米国会社が昨年末に買収した会社の資産価値が当初の見込みよりもかなり小さくなり減損損失が数千億規模になる可能性があると発表されてしまいました。

これにより12月26日時点で450円あった株価は、29日の終値で258円まで急落。3日間で43%もの株価の下落をおこし、実に7800億円超の時価総額が吹き飛びました。

なお減損損失の可能性が明らかになるまで多くのアナリストは東芝株に対して強気でした。つまり買いを推奨していたということです。トランプ相場の中で100円近く株価を上げてきた中でのできごとでしたから、関係者の衝撃も大きいことでしょう。

ここから何が教訓として得られるか。それは一つの銘柄に集中投資することの怖さです。誰が推奨していたとしても、その銘柄は個別のニュースで大きく株価が下落する可能性は常にはらんでいるということです。今回の東芝の事例もそうですし、最たる例でいえば2011年の東日本大震災の時の東京電力なども挙げられるでしょう。どちらの企業ももともとは優良銘柄の1つでしたが、突然投げ売られる株へと変わってしまったわけです。

仮に分散投資をしていれば、1つの株式の下落の影響は小さく抑えることが可能です。29日は日経平均株価も下げましたが、それでも3日間での下落は2%程度。東芝の影響も他の銘柄がしっかりと緩和しています。結局ひとつのものに集中投資するのは、金融においては難易度の高い手法と言えるのかもしれません。身近な銘柄にこういった事件が起きたときこそ、改めて分散投資の大切さを考えるきっかけになるのではないでしょうか。

 

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