個人金融資産の増加
2018.9.23

株式会社AWARDです。

日本全体で個人が持つ資産の総額はいくらくらいあるでしょうか。こういった疑問に対する答えは、日本の中央銀行である日本銀行の資金循環統計の中で見つかります。本日は最新の資金循環統計についてご紹介していきます。

前年比40兆円増


2018年6月末の個人金融資産残高は、前年比40兆円増の1848兆円となっています。資金の純流入は約23兆円、株価等の上昇による時価変動の影響が約17兆円となり、資産残高が押し上げられています。

ちなみに今回の結果は過去最高であった2017年12月末のデータよりは若干下回っています。昨年の末は株価も非常に高く、リスク性資産の時価が高くなっていました。今年の1月に入って株価は一回落ち込んでいるため、その影響を受けたと考えられます。しかし、過去の歴史の中でも2番目の水準となる額になっています。

リスク性資産への流入は


流出入の内訳をみてみると、

定期性預金:-2.1兆円
普通預金:+12.9兆円
株式等:-1.3兆円
投資信託:+0.2兆円
外貨預金:+0.1兆円
対外証券投資:+0.6兆円

といった形になっています。こうして見ると大きく資金が流入しているのは、普通預金のみであり、リスク性資産への新たな投資は伸び悩んでいることが分かります。4-6月期は賞与が支給されるため、預金が伸びる傾向はあるようですが、株式等から資金が流出しているのを見ると『貯蓄から投資へ』の流れからは逆行しているため少し残念にも思います。

海外勢の国債保有率の上昇


なお、資金循環統計では国債に関するデータなども見ることができるのですが、国庫短期証券を含む国債の6月末残高は1100兆円となっています。その中で目立つのが海外部門の国債保有率の増加です。残高は126兆円、シェアは11.5%となり、これらは過去最高の数字となっています。2005年1-3月以降、海外勢の国債保有高は4.3倍に増加しているため、市場での影響力も増していそうですね。海外勢が国債を保有していると、政府の財務状況が悪化した時のコントロールが効きづらくなると考えられますので、すこし気にしておきたいところです。

国の個人金融資産が増え続けている中、あなたの金融資産はどう変化しているでしょうか。日本にあるお金は全体として増えているわけですので、少なくともそれに負けないペースで個人の金融資産も増えている状態にしていきたいですよね。ぜひ貯蓄や投資の額を増やせるように意識をしてみてください。

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