保険会社の運用②

株式会社AWARDの渡邉です。

前回は生命保険会社の運用する資産の大きさや、その資産のうち多くの部分が国債であることをご紹介させて頂きました。生命保険会社の総資産367兆円(平成27年度末)というのは驚くべき額ですよね。本日は国債以外の運用の内容についても採り上げていきたいと思います。

有価証券とは?


保険会社の資産運用のうち最も大きな柱となるのが、有価証券への投資です。有価証券とは、その名の通り価格がついている証券のことです。具体的には、国債・社債・地方債などの公社債、株式、外国証券などがそれに当たります。生命保険会社の資産のうち80%以上がこの有価証券であり、その半分が日本国債になっています。

国債以外の保有資産


国債以外に保険会社が保有する有価証券の割合は、平成27年度末では以下のようになっています。

外国証券:21.4%
社債:6.9%
株式:5.4%
地方債:3.7%
その他:3.9%

こうして見ると外国に対して投資している割合が意外と多く、株式に投資している割合は少ないことが見て取れます。国債以外にも社債や地方債といった比較的値動きが少ない資産が多く含まれているのも特徴的ですね。個人投資家ですと社債や地方債を直接購入する機会はあまりないので、こちらも機関投資家としての姿が垣間見えるところです。

外債投資の増加?


日本国債への投資割合が大きかった生命保険各社ですが、最近の国内金利の低下を受けて外債(外国債券)への投資割合を増やしています。生命保険大手10社の2017年の資産運用計画が先月出揃いましたが、国内債券の残高は全社が16年度末比で「横ばい」か「減少」を見込むとしていました。これに対して、日本国債より高い利回りが期待できる外国債券は、1社を除く9社が増やすものとしています。日本と海外との間には大きな金利差があります。かなりドメスティックな企業である国内の生命保険会社でさえ、会社としての運用先として海外に目を向けざるを得ない状況になってきているということでしょう。

いかがでしたでしょうか。保守的な運用を行うことが求められる生命保険各社でも、外債を資産運用の方法として取り入れてきています。このような考え方は個人の資産を守り殖やす上でも参考になるのではないでしょうか。

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